進路指導部より
高等部卒業生進路状況
進路指導について

   進路指導は生徒一人一人の能力・適性に応じて、適切な進路の選択ができるよう指導が行われています。

  進路指導の一つとして、校内実習や現場実習 があります。 現場実習は 実際の社会で行っている作業など
を経験する中で働くことを学びます。

  1年生から現場実習をはじめます。現場実習では学校や家庭で育まれた力が、企業や福祉サービス事業所
などで試されます。

 卒業後の社会生活に向けての課題をつかんだり、進路の見通しを得たりする大切な機会です。

はじめに
 高等部の3年間は、社会へ出るための準備期間です。入学当初から生徒の適性・興味・能力などを見極め、
適切な進路指導をしています。

 本校生徒の進路選択の幅は極めて狭い現状ではありますが、できるだけ幅広く考えていくことが大切です。
 それぞれの進路を選択するのは生徒自身であり、保護者の方や教員・関係機関は連携して支援する立場
です。保護者の方には、進路セミナー・進路相談・「進路だより」等を通して、進路に関する情報を提供し、
わが子の進路について関心を深めてもらい、一緒に考えていくことが大切です。

 進路指導を″進路先″を探すことではなく、″生き方″の指導、支援と捉え、生徒自身が自分の適性を見
い出し、能力を伸ばし、自分の生きる道を見出せるように、教科の指導、生活指導とかかわりをもたせながら、
それぞれの生活年齢及び発達の段階に応じた指導、支援をしています。

 進路先の決定にあたっては、卒業後の″生き方″″生活環境″も含めて、本人の力に適した選択ができる
ように指導、支援を行っています。
 
各学年の主な進路学習
【高等部1学年】
 <ねらい・留意点>
  ○自分自身のことを考える。(長所・短所)
  ○働くことや自分の将来について関心をもつ。
  ○作業することを通して、技能・態度を学ぶ。
 
 <進路に関係する取り組みや方法>
  ・日常生活指導(基本的生活習慣の修得)
  ・2・3年生の現場実習激励会、報告会への参加。
  ・テキスト学習(得意なこと・働くこと・自分の将来など) 
  ・校内実習(前期・後期)
  ・実習の事前学習(意味・心構え・目標・激励会準備)
  ・現場実習(後期)
  ・実習の事後学習(反省・報告会・礼状作成) 
 
【高等部2学年】
 <ねらい・留意点>
  ○見学や実習の体験を通して自分の適性を知り、自分に適した仕事や職業を考える
  ○実習に際しての、基本的なルールやマナーを学ぶ。
 
 <進路に関係する取り組みや方法>
  ・日常生活指導(基本的生活習慣の修得)
  ・ビデオ学習(上級生の実習ビデオ・ロールプレイ)  
  ・卒業生の進路先の見学・講話(卒業生)
  ・実習の事前学習(意味・心構え・目標・激励会準備)
  ・実習先見学・実習事前打ち合わせ・通勤練習
  ・実習激励会
  ・現場実習・校内実習(前期・後期)
  ・実習の事後学習(反省・報告会・礼状作成・面談)
  
 【高等部3学年】
 <ねらい・留意点>
  ○実習などを通して、具体的に卒業後の進路を主体的に決定する。
  ○卒業後の生活について考える。
  ○福祉制度など必要なことを知る。
 
 <進路に関係する取り組みや方法>
  ・ビデオ学習(現場実習やロールプレイ)
  ・求職登録及び職業安定所担当者との面談、職業相談評価
  ・福島障がい者職業センターでの職業相談、評価
  ・障がい者就業、生活支援センタへの登録
  ・実習の事前学習(意味・心構え・目標・激励会準備)
  ・実習激励会
   ・実習先見学、実習事前打ち合わせ、通勤練習
  ・実習の事後学習(反省・報告会・礼状作成・個別面談)
  ・現場実習、校内実習(前期・後期)
  ・特別実習(必要に応じて)
  ・卒業後の生活についての学習
  ・進路先の発表・内定通知伝達